唾液と口臭の関係は深い。唾液の分泌を減らしてはいけない
成人の唾液の分泌量は1日1~1.5リットルだと言われています。
当然ながら体質や年齢や性別などで個人差はあります。
なぜ唾液の話を?
疑問の方もいらっしゃることでしょう。
唾液のお話をするのは、口臭と密接な関係があるからです。
唾液は口の環境を整える役割があるため、分泌量が減ると悪化し、口臭へとつながります。
口臭を防ぐためにも唾液の存在は重要となります。
では、唾液が減る理由とはなにかですが、理由は様々です。
ここでは唾液が減る原因についてお話していきます。
薬の副作用
抗うつ薬、抗ヒスタミン薬、降圧薬、喘息治療薬などの薬による副作用から。
副作用によって唾液の量が減少することがあります。
噛む回数が少ない
唾液腺は噛むことが刺激となり、唾液の分泌を促します。
噛む回数や頻度が重要となります。
例えば食事中に噛む回数が少ないと唾液の分泌量が減ってしまいます。
飲酒、喫煙
アルコールの利尿作用により唾液が減少します。
理由は体内の水分が排出されるため。
タバコに含まれるニコチンに唾液の分泌を抑える働きがあります。
スマホをよく使う
スマホを使うと長時間うつむいた姿勢になります。
この姿勢の悪さがアゴの下にある唾液腺が圧迫し、唾液の分泌量を低下させてしまいます。
人と話す機会が少ない
無言、無表情で長時間過ごすと口の周りの筋肉が動きません。
噛む回数と似た理由です。
唾液腺が刺激を受けないので唾液の分泌量が減少していきます。
全身疾患
糖尿病やシェーグレン症候群などの全身疾患が原因で唾液の分泌量が減ることがあります。
「歳をとると老化により唾液の量が減る」といった噂話をよく聞きますが、実際のところ唾液と加齢の関係性はハッキリしていません。
加齢そのものに原因があるのではなく、歳をとるとさまざまな全身疾患にかかることや服用する薬が増えることが、唾液の分泌量に関係していると近年では考えられています。