そもそも、何故虫歯になるのか?虫歯による口臭を予防するために
口臭にも種類があります。
健康な人にも生じる「生理的口臭」。これは誰もが持っている口臭で、一時的な口臭と言われています。
もうひとつが何らかの病的な原因によって生じる「病的口臭」です。
病的口臭の中にも種類がありますが、最も多いと言われているのが虫歯です。
そもそも、何故虫歯になるのか?虫歯による口臭を予防するために、虫歯になる原因についてお話します。
虫歯になる原因とは?
虫歯とは口の中の虫歯菌が作りだす酸によって歯が溶けていく病気になります。
そうです、病気なんですね。
ミュータンス菌という言葉を聞いたことがあるという方は多いいでしょう。
このミュータンス菌は虫歯菌と呼ばれています(ミュータンス菌以外にも虫歯菌はあります)。
虫歯菌は菌自身が生きていくうえで必要なエネルギーを糖分から作り出します。
この時に酸を排出するのです。
歯の主成分であるカルシウムやリンなどミネラルはこの酸に弱く、放置していると歯は表面から少しずつ溶けだしていきます。
これを「脱灰(だっかい)」と呼びます。
歯を守る唾液の力
一方で私たちの唾液には虫歯菌が作る酸の力を弱める働きがあります。
唾液は口をまもる大切な機能なのです。
通常はこの唾液の働きによって酸性になった口の中を中和し脱灰が起こるのを抑えます。
しかも、唾液には「再石灰化」という歯の修復機能も備わっています。
脱灰により溶けだした歯質を元の状態に修復してくれるのです。
口の中では「脱灰」と「再石灰化」が常に繰り返しおこなわれている状態にあります。
どちらかに偏るのではなく両者の均衡を保つこと、それが歯の健康を維持につながるのです。
「歯を磨かない」「甘いモノを頻繁に食べる」といったことが長く続くと、口内には無数の虫歯菌が増殖します。
そうなると口の中では多くの酸が発生します。
あまりにも酸が多くなると唾液での対策が追いつかず、歯が溶ける脱灰のスピードが加速し、虫歯の発症へとつながるのです。